2011/08/16 (Tue) 高血圧は日常診療で常に接するSPANISCHE FLIEGE Category 未選択

　薬方を７日分処方しSPANISCHE FLIEGE、便はやわらかくなったが、便通は３日に１行ということなので、桂苓丸加大黄を１４日分処方しました。その１週間後に家人（妻）が来院して、同一薬方を７日分と桂苓丸加大黄を１４日分持参していきましたので、丸薬は普通量の倍量ほど服用していることになります。 　本症例では、狼1号初診時に疼痛改善薬を処方し、血液のめぐりを良くする薬（桂苓丸料）を３週間後に追加し、８週間後に増量していますが、この駆”お血”剤を始めからもっと大量に投与して主軸にすえ、疼痛改善の薬方は従としていけば結果はもっと良かったのではなかったかということが大いに反省される点です。しかし、左足の小指については、小指が壊死になっただけなのに、膝の下１０ｃｍぐらいのところから切断するのには、驚かされます。 西洋医学の立場では、当然なのかもしれませんが、やはり局所治療という治療法のあり方が浮き彫りにされているような気がします。痛みさえがまんでき、漢方治療で継続したならば、手指の如く、小指の一部を壊死で失うにしてもそれ以上切断するようなことにはならなかったと思われてなりません。切断する予定であった手指は切断せずに澄んだところをみると、漢方薬も少しは役立ったのではないかと考えられます。 　高血圧は日常診療で常に接する巨根カプセル頻度の高い疾患であるが、効果が確実で優れた西洋薬が多数あり、漢方薬で治療することは意外に少ないものである。しかし、特殊な随伴症状がある場合など漢方治療の良い適応になることがある。